査定金額で不動産会社を選ぶのは正しいのか?やってはいけない不動産会社の選び方|不動産売却の基礎知識⑮
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過去に信頼できる不動産会社を選ぶためのポイントを紹介しましたが
今回は不動産売却で「やってはいけない不動産会社の選び方」を解説します。
査定額が一番高い会社にお任せします
数社に不動産売却査定依頼をし
査定金額で不動産会社の選定をする
気持ちはよく分かりますし
「不動産買取」の場合はそれで正解ですが
不動産会社に売却を依頼をする場合は、
・査定額=「売れる金額」ではない
・査定額=「販売開始する金額」ではない
・販売開始する金額は査定額を参考に売主様ご自身で決める
上記の理由から
査定額で不動産会社を選ぶことは本質的に無意味です。
にもかかわらず
この辺りを説明せず売却の依頼を受けようとする
不動産会社は要注意です
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高い査定金額には要注意
高く売れることで喜ばない売主様はいません。もちろん不動産会社も高く売却することを目指して販売活動を行います。ただ、不動産会社の中には競合他社を出し抜く為に、相場からかけ離れた高い査定金額を提示し売主様を誘惑する会社も少数ですが存在します。ほとんどのケースでその金額で売れることは無く、売却計画が大幅に崩れ、損をするケースの方が多いです。
最終的に相場の金額で取引できれば損害は少ないですが、この手法をとる不動産会社は囲い込み※1を行い両手仲介※2にすることが多いため、売却までに時間がかかり相場より安い価格での売買契約になる可能性が上がってしまいます。
高く販売活動を行うこと自体になんら問題はありません。問題なのは、正しい「査定価格」を知らずに「この金額で売れる!」と思い込んでしまうことです。
「本当はこの金額だけどチャレンジで20%高く販売活動をしてみよう」と「この金額で売れると言われたから売れるんだ」では、同じ金額で販売活動を行ったとしても、最終結果に大きな違いが生まれます。
※1囲い込み・・・売却依頼を受けた物件を自社だけで取引するために、他社から問合せがあっても契約予定などの嘘の情報で他社のお客様に紹介できないようにする悪質な行為。
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※2両手仲介・・・売却・購入両方とも自社で仲介すること。売主と買主双方から仲介手数料を受け取ることが出来る。
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まとめ
査定額で会社を選んで良いのは「買取」の時のみです。
買取以外の場合において査定額は、会社選びの判断基準になりません。
極端な金額差が提示された場合は警戒すべきでしょう。
以前の記事でも書きましたが
不動産の売却をどこに任せるのかは、突き詰めれば人と人のコミュニケーションです。
査定額に振り回されず、売却を任せるパートナーとして信頼できる相手か?を
見極めるようにしてください。