「査定額が一番高い会社」が一番危ない?不動産売却で失敗する会社選びの共通点と対策|不動産売却の基礎知識⑮
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「A社は3,000万円、でもB社は3,500万円、、、それなら、高い方のB社に任せようかな?」
そう考えるのは自然なことですが、
実はここに不動産売却を失敗させる最大の落とし穴が隠れています。
不動産会社は「買い手」ではありません(買取を除く)。
提示された高い査定額が、そのままあなたの手元に入るわけではないのです。
今回は、プロが教える「やってはいけない不動産会社の選び方」を解説します。
目次
そもそも「査定額」=「売れる金額」ではない
多くの売主様が誤解しがちですが、不動産会社が出す査定額には2つの意味があります。
この違いを理解していないと、会社選びで本質を見失ってしまいます。
【不動産買取】
その会社が「買う」金額
査定額の高さで選んでOK
【仲介(媒介)】
3カ月程度で「売れると予想する」金額
戦略と信頼性で選ぶべき
仲介の場合、査定額はあくまで「予想」に過ぎません。
極端な話、契約を取りたいがために、相場を無視した「嘘の高値」を提示することもできてしまうのです。
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高い査定金額には要注意
相場より20%も高い査定額を提示する会社には、要注意です。
そこには以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
① 「干し」と「値下げ」のループ
高い価格で売り出しても、当然買い手は現れません。
数ヶ月経った頃、不動産会社から「反響がないので下げましょう」と提案されます。
結局、最初から相場価格で出していたときよりも、
売却時期が遅れ、最終的な成約価格も安くなってしまう「売り時を逃す」結果になりかねません。
② 「囲い込み」による情報の遮断
高値査定で契約(媒介契約)を勝ち取った会社が、
自社だけで手数料を独占しようとする「囲い込み」を行うケースがあります。
他社からの問い合わせを「商談中です」と嘘をついて断り、
売主様の利益を損なう悪質な行為です。

※囲い込み・・・売却依頼を受けた物件を自社だけで取引するために、他社から問合せがあっても契約予定などの嘘の情報で他社のお客様に紹介できないようにする悪質な行為。
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正しい判断基準:査定額よりも「根拠」を見る
査定額の数字そのものに一喜一憂せず、以下の3つのポイントを確認してください。
1.「なぜこの金額なのか?」の根拠を問う
成約事例や周辺の競合物件のデータに基づいた説明があるか。
2.「チャレンジ価格」と「成約予想価格」を分けているか
「相場はこれくらいですが、まずはこの高値でチャレンジしましょう」と、
リスクとセットで提案してくれる会社は誠実です。
3.販売戦略が具体的か
ターゲットは誰で、どんな広告を打つのか。具体的なアクションプランがあるかを確認しましょう。

まとめ:売却は「数字」ではなく「パートナー」で決まる
不動産の売却期間は数ヶ月に及びます。
その間、二人三脚で歩むのは査定額を出した「数字」ではなく、担当者という「人」です。
査定額の高さに振り回されず、
「この人は自分の利益を第一に考えてくれているか?」という視点で、
信頼できるパートナーを見極めてください。
誠実なコミュニケーションこそが、最終的に「納得のいく価格」での売却に繋がります。



