不動産買取とは?メリットとデメリットを解説|不動産売却の基礎知識⑥
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不動産の売却を検討すると、「買取」という言葉を目にすると思います。
不動産の買取とは「不動産会社に買い取ってもらうこと」。
車やブランド品の売却では買取は一般的ですが
不動産の場合は少し注意が必要です。
今回は不動産買取のメリットとデメリットを解説します。
◆買取のメリット
・売却日をコントロールできる
不動産売却の多くは一般個人に向けて販売を行うため、買い手の都合も考慮しなければいけません。売却事情によっては、いい条件でも期日が合わなくて、泣く泣く価格を下げなければいけないということも。
「業」として買取を行う不動産会社は基本的にはこちらの意向に沿ってくれるため、売却日をコンロールできます。
・室内状況は関係ない
不動産会社は不動産のプロです。個人の買い手の場合はその時の室内の印象次第で買うか買わないかを判断しますが、不動産会社の場合仮に室内がどれだけボロボロでもその部屋の本当の価値を基に買い取ってくれます。
・安全に売却ができる
不動産は目に見えない部分が多くあり、個人との取引の場合はそれが原因で契約後トラブルが起きることもあります。
買取の場合は、リスク管理ができているプロの不動産会社が買主なので、売主にとって不利になる条件を無くして取引を行うことができます。
◆買取のデメリット
・個人への売却と比較して価格が安くなる
買取の唯一のデメリットは個人への売却と比べて「価格」が安くなってしまうこと。なぜなら不動産会社は買い取った不動産に付加価値を付けて販売して利益を得るからです。
販売想定価格 - 付加価値をつけるために掛かる費用 - 自社の利益 = 買取価格
と、なるため一般個人へ販売するときと比較して、価格が安くなりやすいのです。
ただ、必ず安くなるというわけではありません。
近年は不動産会社が付けた付加価値を正当に評価されるようになってきたため、販売想定価格が上がってきているので、一般個人へ販売する場合に近い価格で取引ができるケースもあります。
◆まとめ
デメリットだけを見てしまうと、わざわざ買取を選択する必要性が感じられませんが
「時間の制約」、「金銭的事情」や「煩わしいことは避けたい」など、人それぞれ何らかの理由で買取が選ばれていることも事実です。
そもそも買取を選択しなくても、「最悪いくらなら売れるか」は知っておきたいものです。
不動産売却査定を依頼する際は、「個人に売却する価格」と一緒に「買取価格」も不動産会社に提示してもらうことをお薦めします。
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