納戸と洋室の違いとは?居室として使う場合の注意点3選!
納戸と洋室の違い
家探しをしているときに間取りを見ていると、「納戸」という文字を目にすることがあるかと思います。
納戸は収納スペースとして活用されることが多いですが、中には洋室よりも広いのに納戸表記がされている物件もあります。
では一体納戸と洋室の違いとは何なのでしょうか。今回は、そんな納戸と洋室の違いを徹底解説します。
納戸とは?
納戸とは、「基準よりも採光のための窓が小さい部屋」のことです。
建築基準法によると、「住宅の居室には採光のための窓などを居室の床面積の7分の1以上の大きさで設けなければならない(建築基準法28条1項)」と定められています。
そのため洋室より坪数が多くても、明かりを確保できないという理由で納戸表記になるケースが生まれるのです。
これを踏まえると、洋室よりも少し暗いだけなら、広い納戸を居室として活用したいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、納戸には洋室に備えられている設備がついていない可能性があります。
次では、納戸を洋室として利用する場合の具体的な注意点をご紹介します。
納戸を洋室として使う場合に確認すること3つ
1.エアコンが設置できるか
納戸を洋室として使う場合、まず初めに確認するべきなのは、床や壁に配管を通すための孔が開いているかどうかです。
これは、エアコンが設置できるかどうかに関係があります。
居室用の部屋の床や壁には、配管を通すためのスリーブと呼ばれる管が埋め込まれていますが、収納を想定している納戸にはこのスリーブがない可能性があります。
注文住宅であれば、設計の時点で納戸にもエアコンが設置できるようにすれば問題ありません。
しかし、建売住宅の場合では、既に建物が完成してしまっているため、後から部屋の床や壁にスリーブを埋め込むことがとても難しいです。
そのため建売住宅で納戸を居室として使用する際は、エアコン以外の暑さ・寒さ対策グッズを設置するなどの工夫を考えておく必要があります。
2.コンセントがあるか
2つ目の確認するべきことは、コンセントがあるかどうかです。
納戸のどこにもコンセントがない場合は、電気回線が備わっていない可能性が高いです。
電気工事は資格がないと行うことができないので、電気回線がない場合やコンセントを増設したい場合は、業者に工事を依頼する必要があります。
新築を購入してすぐにリフォームをする、なんてことにならないように、物件を内見する際には必ずコンセントの有無を確認しておきましょう。
3.換気の方法
最後に確認すべきことは、納戸内の窓数と換気できる方法があるかです。
窓が少ないと日差しが入って来ず、日中でも薄暗い室内になってしまう可能性が高いでしょう。
また、換気ができないことにより湿気や二酸化炭素が滞留して健康被害を及ぼすこともあります。
窓が少なくても室内換気システムが備わっている場合は換気についての心配は少ないですが、後から取り付ける場合は電気回線と同じく工事が必要になります。
そのため、換気が十分にできないと感じた際は、除湿器を設置するなどの工夫で大丈夫なのか工事が必要なのかを検討しましょう。
納戸のある家を購入するなら
今回は、納戸と洋室の違いについてご紹介しました。
納戸は洋室としても使用できますが、居室として必要な設備がない場合があるので注意が必要です。
そのため、これから納戸付きの新築住宅の購入を検討している場合は、内見時にしっかりと確認しておきましょう。
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