2階リビングは老後が心配?長く住み続ける工夫3選!
目次
2階リビングの魅力
2階リビングを選択する方のよくある理由として、「日当たりが良いから」「お隣さんを気にしてしまうから」「洗濯物を1階から2階に運ぶ手間を削減したいから」などが挙げられます。
しかし、その反面として「老後が大変そう」という声があるのも事実です。
そこで今回は、ライフステージ別の2階リビングの魅力と老後への対策をご紹介します。
コラムを読んで2階リビングを採用するか検討してみてください。
ライフステージ別の2階リビングへの考え方
子育て期間と2階リビング
これからの子育てに備えて、もしくはお子様がまだ小さい場合であれば、2階にリビングを構えた方が快適に過ごせる期間が長いかもしれません。
子育てに向けて新築を検討している場合、お子様が小学生になるまでは親子でリビングで過ごす時間が長いかと思います。
そんな中、もし1日の大半を過ごす部屋の日当たりが悪く、日中でも薄暗い雰囲気の空間だったらどうでしょうか。
気分が落ちる、とまではいかなくてもどうせなら暖かい日差しを浴びたいと思うのが自然ですよね。
このように長く過ごす時間を快適にするという考え方で2階リビングを選択される方もいます。
お子様の成長と2階リビング
お子様が成長して、部活動を始める年になると何かと家事の負担が増えるかと思います。
例えば、洗濯物の量が増えたり、土日にお弁当が必要になったりと、特に朝の時間が忙しくなりますよね。
そんな時、少しでも家事にかかる負担を少なくしたいという思いから2階リビングを選択する方もいます。
2階に水回りを集中させれば、水を含んで重たくなった洗濯物を1階から2階に運ぶ必要がなくなりますよね。
1日単位で考えるとほんの少しの削減ですが、お子様が巣立つまでの期間で考えると意外と大きな違いになります。
老後と2階リビング
老後に備えて2階リビングの間取りを設計される方は、残念ながらあまりいらっしゃらない印象があります。
というのも、やはり年を重ねると足腰が弱くなり、階段の上り下りが苦痛になってくるからです。
日々の生活をしていてどうしても階段が辛い場合には、平屋やマンションに住み替えるという選択肢もあります。
思い出のマイホームを手放したくない、という気持ちもあるかと思いますが、暮らしにくくては意味がありません。
また、お子様が全員巣立っていった場合には、夫婦2人で住むには広すぎることもあるかと思います。
そんなときは、思い切って第二のマイホームを検討してみるのもいいかもしれません。
2階リビングの老後対策3選
老後まで2階リビングのマイホームで過ごしたい、という方は設計のときから対策をするのがおすすめです。
ここでは、3つの対策をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
階段を緩やかにする
まず1つ目の工夫は、階段の1段の高さを低くすることです。
低くしたことによって段数は増えますが、勾配が緩やかになるので足への負担は少なくなります。
そのほかにも、階段の踏板の幅を広くするという方法もあります。
イメージで言うと、お城や参道などにある階段が近いです。
ただし、階段の形や段数はハウスメーカーによって決まっていることもあるので、変更する場合は早めに相談しましょう。
リフォームをしやすい構造にする
将来的にリフォームする可能性がある場合は、木造軸組工法での建築がおすすめです。
なぜなら、一戸建て木造住宅の場合、家の構造によってリフォームの自由度が異なるからです。
木造軸組工法で建てた家では建物を支える柱こそは移動できませんが、間仕切りとなる壁は移動させやすいので大胆な間取り変更ができます。
子供が巣立った後は1階リビングにリフォームを、と考えている方は検討してみてください。
手すりを取り付ける
最後の工夫は、手すりを付けることです。
手すりには、転倒を防ぐ・体を支える・立ったり座ったりする行為の補助などの効果があります。
新築の際に様々な箇所に手すりを取り付けるのが1番いいですが、手すりで予算を圧迫して必要なオプションを削るのは望ましくないですよね。
そんな時は、将来手すりを付ける可能性がある位置に*下地補強をしておきましょう。
下地補強をしておけば、手すりが必要になったときに自分でも簡単に取り付けられるのでおすすめです。
*下地補強とは、壁の強度を高めるために壁に板を入れることです
2階リビングで老後が心配なら
今回は、ライフステージ別の2階リビングへの考え方をご紹介しました。
2階リビングのメリットの中で共感できるものが多ければ、設計を考えてみてもいいかもしれません。
また、老後が心配な場合でもできる対策は多くあるので、心配しすぎることはないかと思います。
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