• HOME
  • S2Jコラム
  • 不動産売却で値引き交渉が来たらどうする?「満額回答」を引き出すための心理戦と心構え|不動産売却の基礎知識⑨
2022.12.02 / 最終更新日:2026.07.12

不動産売却で値引き交渉が来たらどうする?「満額回答」を引き出すための心理戦と心構え|不動産売却の基礎知識⑨

  • #不動産売却
  • #不動産査定
  • #Mr.T

内覧をした買主様から「買いたい!」という意思表明が!!

 

待ちに待った内覧の末、ついに買主様から「買いたい!」という意思表明が届きました。

しかし、手渡された「購入申込書」に書かれていたのは、想定よりも低い購入希望価格、、、

 

不動産売却において、値引き交渉は避けては通れない「最後の関門」です。

「断って縁が切れるのが怖い、でも大金を手放したくない」

そんなジレンマに陥ったとき、どう切り返せばお互いに納得して契約に進めるのでしょうか。

 

今回は、プロが実践する「角を立てずに希望価格に引き戻す交渉術」を伝授します。

「購入申込書」は真剣勝負の合図

買主様が提出する「購入申込書(買付証明書)」には、

価格以外にも重要な情報が詰まっています。

 

購入希望価格(ここが交渉のメイン)

手付金の額(本気度のバロメーター)

住宅ローンの有無(契約が流れるリスクの確認)

引き渡し希望時期(こちらのスケジュールと合うか)

 

【ここがポイント】

買主様も、勇気を出してこの書類を書いています。「安く叩いてやろう」という悪意ではなく、

「この条件なら安心してハンコが押せる」という不安の裏返しであることがほとんどです。

まずは相手の検討を「受けて立つ」余裕を持ちましょう。

なぜ「端数」は狙われるのか?

不動産価格が「2,180万円」「2,980万円」のように設定されることが多いのは

心理的に「2,100万円台」「2,900万円台」というお得感を与えるためです。

 

しかし、交渉の段になると、この「端数の80万円」は真っ先に削り落とされる対象になります。

 

売主様からすれば「80万円あれば車が買える大金」ですが、

買主様の目には「キリを良くするための調整しろ」に見えてしまうのです。

この認識のズレが、値引き交渉の正体です。

相手に「選ばせる」魔法の切り返し術

値引きを要求されたとき、すぐに「〇〇万円ならOKです」とこちらから数字を出してはいけません。

おすすめは、相手の懐(ふところ)にボールを投げ返す方法です。

 

交渉の黄金フレーズ

「正直、ご提示の金額は非常に厳しいです。

ただ、〇〇様のように大切に使ってくれそうな方に

ぜひお譲りしたいという気持ちもあります。

、、、精一杯歩み寄らせていただきますので、

あといくらなら頑張っていただけますか?

 

■この手法が効果的な理由

「上げさせられた」ではなく「自分で決めた」になる

買主様自身が口にした金額であれば、契約後の納得感が高まります。

 

「値下げしてもらった」という感謝が残る

ゼロ回答(拒絶)ではなく、歩み寄る姿勢を見せることで、

買主様の中に「譲ってもらったのだから、これ以上は言えない」

という心理(返報性)が働きます。

不動産会社の「煽り」に注意

仲介に入る不動産会社の中には、早く成約させて手数料を得るために

「この人を逃したら次はありませんよ!」と売主様を焦らせる担当者もいます。

もちろんタイミングは大事ですが、

「その値引き額は、本当に妥当か?」を一度冷静に考えましょう。

数日間だけ回答を待ってもらう勇気も、納得のいく売却には必要です。

まとめ

値引き交渉は、単なるマネーゲームではありません。

売主様と買主様の「想いのすり合わせ」のプロセスです。

 

1.値引きは「あるもの」として、あらかじめ心構えをしておく。

2.自分から安易に数字を下げず、相手の歩み寄りを促す。

3.「人」としての縁を大切にしながら、毅然と交渉する。

 

このステップを踏むことで、金額以上の満足感がある取引が実現できるはずです。

迷ったときは、この記事を思い出して深呼吸してくださいね。

 

 

 

 

■この記事を書いた人

不動産購入アドバイザー:Mr.T(社内営業スペシャリスト)

【資格】宅地建物取引士

2006年10月に埼玉相互住宅へ入社し、不動産業界経験は20年以上。越谷生まれ・越谷育ちのローカルな強みを活かし、これまでに越谷市・草加市周辺で数多くの新築一戸建てや中古マンションの売買仲介、住み替え相談を担当。地域のハザード情報や学区、周辺環境を踏まえた「失敗しない家探し」を提案しています。

 

PageTop