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2023.04.07 / 最終更新日:2023.08.21

頭金なしで住宅ローンを組むべきか頭金貯めてから組むべきか|知っておきたい不動産購入の知識

  • #Mr.T
  • #不動産購入

住宅購入の際、

頭金なしで住宅ローンを組むべきか頭金貯めてから組むべきか

誰もが悩むことのひとつではないかと思います。

そもそも頭金とは?諸費用との違い

頭金を貯めるか否かの話をする前に不動産購入時に必要となる費用「頭金」と「諸費用」の話もしておきます。

この二つはよく混同してしまいがちですが、それぞれが指す範囲に違いがあります。

 

住宅ローンを利用する際、不動産そのものの金額のうちローンを使わずに現金で支払う分を「頭金」と呼びます。

対して「諸費用」は、不動産購入時にかかる費用の内、不動産のそのものの金額以外に必要となる各種費用を指し、印紙税や登記費用、火災保険料、仲介手数料などが該当します。
※不動産価格の7~8%程度になることが多いと言われています。

諸費用は、ローンを使わずに現金で支払った方が金利などのローン条件が優遇されやすく、不動産会社も銀行も「できれば諸費用は現金で」と案内することが多いです。

 

考えておくべき2つの懸念事項

バブル期などローンの金利が高い水準だった頃は、ローンを借りてしまうと金利を含めた総支払額が非常に大きくなってしまうので、借入額を押さえる為に「頭金を用意する」ことがとても重要でした。

今も昔も「頭金はあればあるほど良い」という点は変わりませんが、近年では記録的な低金利が続いており「これから貯める」ということが最善ではないケースもあります。

頭金を貯めれば金利負担が減るというメリットは間違いありませんしかし、「金利変動リスク」と「貯蓄期間中の住宅費」の2つの懸念事項も考えておく必要があります。

 

■金利変動リスク

金利は将来的には上昇する可能性があります。「貯蓄期間を設ける」ということは「金利変動リスクも受け入れる」という側面があります。もちろん、金利が下がるかもしれませんので期待値もありますが、景気動向等を踏まえて慎重な判断が必要であり、そうしたリスクや煩わしさを避ける為にフラット35などの固定金利商品を選択するのもアリです。

 

■貯蓄期間中の住宅費

ご実家や社宅にお住まいであれば全く問題ありませんが、賃貸住宅にお住まいの場合は貯蓄期間中も家賃は支払い続ける必要があります。貯蓄をする為に支出をしなければならない訳ですから、ある意味で「不動産購入にかかる経費」とも捉えられます。

 

まとめ

頭金を貯めれば金利負担が減るというメリットがあるのは間違いありませんが、頭金を貯めることが絶対的な正解ではないとも考えられますよね。

結局どっち?という悩ましい問題で絶対的な結論が出せませんが、判断材料の一つして本記事がお役に立てれば幸いです。

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